【2026年版】ADHDの私がお金を貯められるようになった仕組み作り|口座を絞る・自動化・物理的に止める

adhd-money-saving-system 相談前の不安

ADHDの私が、ようやく「お金を貯められる人」になれたのは、意志を鍛えたからではありません。意志を介さない仕組みを作ったからです。

借金で苦しんだ経験者として、完済後に編み出した「お金が貯まる仕組み」を、実際に使っているサービス名まで含めて公開します。

この記事の要点

  • ADHDが貯金できない最大の原因は「口座・カードを持ちすぎ」
  • 支払い手段を絞ると、支出が見えるようになる
  • つみたてNISAは「自動買付」で意志を介さない
  • 貯金は「物理的に出しにくい口座」に自動で移す
  • キャッシュカード切断という極端な物理バリアが効いた

ADHDの私が貯金できなかった本当の理由

借金を完済する前の私は、貯金がほぼゼロでした。給料が振り込まれても、月末には消える。「家計簿アプリ」「節約術」「投資入門」、いろいろ試しました。全部、続きませんでした。

ADHDの診断を受けてから、ようやく原因が分かりました。

私の脳は、「たくさんの口座・カード・支払い手段を同時に把握する」ことが苦手です。

  • 銀行口座が3つ4つあると、どこにいくらあるか追えない
  • クレジットカードが複数あると、来月の請求額が把握できない
  • QRコード決済アプリが何個もあると、それぞれの残高すら分からない

定型発達の人なら「Excelで一覧化すれば管理できる」と言うかもしれません。でも、ADHDの脳は「Excel更新を継続する」が無理なんです。家計簿アプリも同じ。手動入力は3日続けばいいほう。

つまり、「管理しなくても済む状態」を作るしかない。それが、この記事のテーマです。

失敗から学んだ「絞る」という発想

借金していた頃、私は複数のクレジットカードを並行で使っていました。それぞれにポイント、それぞれに引き落とし日、それぞれに違う締め日。

「ポイントを最大化したい」気持ちで増やした結果、支出の全体像がまったく見えなくなりました

完済後、ADHDの脳に必要だったのは「増やす最適化」ではなく「絞る思想」でした。

分野 絞った後
給与振込口座 1つに集約
日常決済 2つだけ(QRコード決済1つ+デビットカード1つ)
投資口座 1つだけ(つみたてNISA)
貯蓄口座 1つだけ(生活防衛資金用)

これだけです。合計4つだけ。これでお金の流れが、ようやく頭の中に収まるようになりました。

私が実践している「お金を貯める仕組み」5つ

① 給与振込を1つの銀行に集約

私の場合、給与振込先は楽天銀行に一本化しています。完済期にデビットカードを取得した銀行で、そのままメイン口座になりました。

給料を受け取る口座を1つにすると、「いま今月いくらある」が瞬時にわかる。これだけで、月末の不安が大きく減ります。

② 日常決済を「QRコード+デビット」の2つに絞る

支払い手段は楽天ペイ楽天銀行のデビットカードの2つだけ。

  • 楽天ペイ:少額・コンビニ・ドラッグストア
  • 楽天デビット:ネット通販・サブスク・大きい買い物

どちらも残高引き落としなので、口座にあるお金以上は使えません。これが ADHD の衝動買いに対する物理的バリアになります。

「ポイント還元率を最大化するために複数カード使い分け」は、ADHDの脳には向きません。還元率より管理しやすさが大事

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③ つみたてNISAは「自動買付」設定

私は楽天証券でつみたてNISAを運用しています。設定したら、毎月決まった日に決まった金額の投資信託を、自動で買い付けてくれます。

ここで大事なのは、「意志を介在させない」こと。

「今月の相場は下がってるから、買うのやめよう」とか「ボーナス入ったから増額しよう」とか、そういう判断を一切しない。淡々と自動で積み立てる。これが ADHD には向いています。

判断する余地を残すと、私たちADHDは必ず迷います。迷った結果、やめてしまう。だから、自動化する。

④ 貯金は「給料日の翌日に自動振替」

これが、ADHDが貯金できるようになる最大のコツでした。

給料日の翌日、自動的に決まった金額がゆうちょ銀行に振り替えられる設定にしています。意志で「今月は○万円貯金しよう」と決めるのは無理。気づいたら貯まっている状態を作るのが正解です。

「お金が入ってきたら、まず使う前に貯金分を別口座に移す」——これは家計管理の基本ですが、自動化しないとADHDには難しい。

⑤ 貯蓄口座は「物理的に出しにくく」しておく

そして、これが最強のバリアです。

ゆうちょ銀行の貯金口座、私は次のように設定しています:

  • 通帳:あえて発行しない(デフォルト)
  • キャッシュカード:物理的にハサミで切断
  • 引き出し:窓口でのみ可能

つまり、貯金を引き出すには、平日の昼間に窓口に行く必要がある。これがどれだけハードルを上げてくれるか。

衝動的に「今夜どうしてもこれを買いたい」と思っても、貯金には手が届かない。翌日の冷静な自分が「やっぱりやめよう」と判断する時間が確保される。

ADHDの私には、ここまでの物理的バリアが必要でした。デジタルで「ロック」をかけるくらいでは、解除する手段を自分で用意してしまう。

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母の手紙の思想と、現在の仕組みは完全に一致している

過去の記事で、母から届いた手紙の話を書きました。

「あなたの借金の原因はこのカードだから、カードを一切やめて、現金で生活してしっかりやっていくんだよ」

当時の母は、ADHDのことなど何も知らなかったはずです。でも、ここで母が言っていたのは「意志ではなく、環境(カード)を変えろ」という、現代のADHD対処法と完全に一致する思想でした。

私が今やっている仕組みも、本質は同じです。

母の手紙の思想 私の現在の仕組み
カードをやめる 支払い手段を2つに絞る
現金で生活する 残高以上に使えないデビット中心
意志ではなく仕組み NISA自動買付・貯金自動振替・キャッシュカード切断

「意志を信用しない、環境で縛る」が共通項です。

同じ特性で苦しんでいる方へ

もしあなたが、私と同じようにADHDの特性で「お金が貯まらない」「家計管理ができない」と苦しんでいるなら、伝えたいことがあります。

あなたの努力が足りないんじゃない。使っているツールが多すぎるだけかもしれません。

今日からできる、最初の一歩

大きく変える必要はありません。一つだけ、絞ってみる。

  • クレジットカードを1枚以下に減らす(解約する)
  • 使っていない銀行口座を1つ閉じる
  • 使っていないQRコード決済アプリを1つ削除する
  • 家計簿アプリを「自動連携型」に切り替える(手入力をやめる)

これだけで、頭の中の「管理対象」が1つ減ります。それが連鎖して、お金の流れが見えてきます。

余裕ができたら、次の一歩

家計が落ち着いてきたら、自動化を始める:

  • 給料日の翌日、別口座に自動で振り替える設定
  • つみたてNISAを少額(月1,000円〜)でも自動買付で開始
  • 固定費を1つ見直す(スマホ、サブスクなど)

「自動」にするのが正解です。意志でやろうとしないこと。

※この記事は経験者個人の体験に基づくものであり、医学的助言・投資助言ではありません。ADHDの診断は医療機関、投資判断は自己責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。

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よくある質問

Q. 楽天系に絞る理由は何ですか?

私が楽天銀行(デビットカード)・楽天モバイルを使っていて、楽天ペイや楽天証券との連携が自然だったからです。「自分が使っている経済圏に絞る」が大事で、ドコモ・au・PayPay系の方は、それぞれの経済圏で同じ思想を実践できます。

Q. キャッシュカードを切るのは過激じゃないですか?

確かに過激です。でも、ADHDの私には必要でした。「ロック解除」「再発行手続き」がワンクリックでできる時代に、物理的なバリアの効果は想像以上です。万が一必要になったら再発行できるので、後戻りも可能です。

Q. 給料日の翌日に自動振替する設定はどこでできますか?

多くの銀行で「定額自動入金サービス」「自動振込」として設定できます。楽天銀行・住信SBIネット銀行などネット銀行は手数料無料で設定可能なケースが多いです。詳細は各銀行のサイトでご確認を。

Q. つみたてNISAは月いくらから始めるべき?

月100円から可能ですが、習慣化と効果のバランスを考えると、月1,000円〜10,000円が現実的なスタートラインです。家計に無理のない範囲で。