借金を完済して数年。私は「つみたてNISA」で投資を始めました。借金経験者だからこそ、投資との距離感には慎重にならざるを得ませんでした。
月いくらから始めたか、どんな商品を選んだか、なぜ「ネット証券」だったか、3年経った今思うことを、経験者の記録として書きます。
この記事の要点
- 完済から3年経過+生活防衛資金300万円が貯まってから始めた
- 月1万円という少額からスタート、徐々に増やした
- 商品は全世界株式インデックスファンド1本に絞った
- 借金経験者だからこそ「ハイリスク商品」「個別株」は避けた
つみたてNISAを始めるまでに踏んだステップ
完済直後にすぐ始めたわけではありません。私の場合、こういうステップでした。
| 時期 | 状態 | やったこと |
|---|---|---|
| 完済〜1年 | 貯金100万円達成 | 生活防衛資金優先 |
| 1〜2年 | 貯金200万円 | 引き続き貯金 |
| 2〜3年 | 貯金300万円 | つみたてNISA開始(月1万円) |
| 3〜4年 | 貯金400万円超 | NISA積立を月3万円に増額 |
| 5年〜 | 貯金600万円超 | NISA継続+現金リザーブ維持 |
「すぐ投資」ではなく、「生活防衛資金が貯まってから少額で始める」のが、借金経験者にとって安全な順序です。
月1万円から始めた理由
つみたてNISAは月100円から始められます。私が選んだのは月1万円。
少額から始めた3つの理由
- 暴落耐性のテスト:少額なら、相場が下がっても精神的に耐えられる。「自分が暴落に耐えられる金額」を知るのが大事
- 習慣化が先:毎月積立する習慣をつけるのが第一目標。金額は後からでも増やせる
- 借金時代の癖が怖かった:「もっと儲かりそう」と思ってしまう自分がいるかもしれないと用心した
結果、月1万円から始めて1年は様子を見て、暴落も経験して「これくらいなら大丈夫」と確信してから増額しました。
関連シリーズ
完済後のお金との付き合い方を、続けて読む
借金を完済してから、家計を立て直し、投資を始めるまでの流れを経験者目線でまとめています。
※当サイトの関連記事に移動します
商品選び:私が選んだのは1本だけ
NISAで買える商品は何百本もあります。投資初心者が迷うポイントです。
私が選んだのは、全世界株式インデックスファンドを1本だけ。
1本に絞った理由
- 分散が効く:全世界株式は、世界中の企業に分散投資されている
- 低コスト:信託報酬(保有手数料)が年0.1%前後で安い
- 選択肢が多すぎると迷う:複数本に分散する意味は小さく、1本でOKという結論
- 長期積立向き:毎月積立で、相場の上下を気にせず買い続けられる
「全世界株式」「米国株式(S&P500)」のどちらかを選ぶ人が多く、どちらでも長期で見れば妥当な選択肢と言われています。
個別株・ハイリスク商品は避けた
借金で苦しんだ経験者として、「短期で儲かる」系の投資には絶対手を出さないと決めていました。
- 個別株(タイミングの読み合いが必要)
- FX・暗号資産
- レバレッジ型ファンド
- 「絶対儲かる」と言われるもの全般
これらは、ADHD気質や衝動性のある人にとって、買い物依存と同じ罠を持つことがあります。
口座開設:ネット証券一択だった
NISA口座は1人1つだけ作れます。私はネット証券で開設しました。
ネット証券を選んだ理由
- 手数料が安い:店舗型より圧倒的に低コスト
- 取扱商品が多い:低コストインデックスファンドが揃っている
- 対面の勧誘がない:自分のペースで判断できる
- スマホで完結:開設も積立設定もアプリで
店舗型の証券会社は、対面で「おすすめ商品」を勧められて、手数料の高い商品を買ってしまうリスクがあります。私たち経験者には、シンプルなネット証券が合っています。
具体的な証券会社の比較は、別記事で詳しく書きます。
NISAを始める
NISA口座は1人1つ。だからこそ、最初に選ぶ
私は完済3年目に楽天証券でNISA口座を開設し、月1万円から積み立てを始めました。まず口座を用意しておいて、実際に積み立てを始めるかは後から決めることもできます。
※楽天証券の公式ページに移動します。投資信託は元本が保証された商品ではなく、価格変動により損失が生じる可能性があります。
3年積立して気づいたこと
① 暴落しても積立を止めなかった
積立期間中、相場が大きく下がる場面が何度かありました。最初は不安で、「やめようかな」と思った瞬間もあります。
でも、月1万円程度の少額だったから「暴落しても許容できる」と判断して継続。結果、安く買えた分が後の上昇で取り返せました。
② 借金時代の不安が消えていった
借金していた頃、毎月給料日が憂鬱でした。完済しても、しばらくはお金への不安が消えなかった。
でも、生活防衛資金が貯まり、NISAで毎月積立できるようになってから、お金への不安が少しずつ消えていきました。「お金が増える側のサイクルに入る」感覚は、借金時代には絶対に持てなかったものです。
③ 「投資=怖いもの」ではなくなった
NISAは少額から始められて、長期積立で安全性が高い。借金経験者でも「自分にできる投資」がある、と知れたのは大きかったです。
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借金を完済してから、家計を立て直し、投資を始めるまでの流れを経験者目線でまとめています。
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同じ完済組へ伝えたいこと
完済して、家計に余裕が出てきたら、ぜひつみたてNISAも検討してください。
ただし、順序を守って:
- 生活防衛資金を貯める(最低3ヶ月分、できれば6ヶ月分)
- 少額(月1万円程度)から始める
- 低コストのインデックスファンド1本に絞る
- 暴落しても積立を止めない
- 個別株・ハイリスク商品には手を出さない
これだけ守れば、借金経験者でも安心して資産形成を始められます。
※この記事は経験者個人の体験に基づくものであり、投資助言・税務助言ではありません。投資判断は自己責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。記載の制度や数字は記事執筆時点のもので、変更されている可能性があります。
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よくある質問
Q. 信用情報に事故情報があってもNISA口座は作れますか?
はい、作れます。NISA口座開設には信用情報の照会は基本的にありません(証券会社により異なる場合あり)。借金完済前でも、原則として開設可能です。
Q. 月いくらから始めるのが現実的ですか?
月100円〜可能ですが、習慣化と投資効果のバランスを考えると、月1万円〜3万円が現実的なスタートラインです。家計に無理のない範囲で。
Q. NISA口座と特定口座、どちらが先ですか?
非課税メリットを最大限活かすため、NISA口座から始めるのがおすすめです。NISAの非課税枠を使い切ってから特定口座を考えても遅くありません。
Q. 借金完済前にNISAを始めるのはアリですか?
原則おすすめしません。借金の利息(年14〜18%)の方が、NISAの期待リターン(年3〜5%)より圧倒的に高いため、まず借金返済が優先です。

